暇です
暇だ。現場がないと休日に何をしたらいいかわからない。
暇すぎて行きたくもないご飯の約束を取り付けた。
目の前の存在にちょっと飽きながら、顔、ってどうしてこんなに即物的で絶対的なんだろう、とぼんやり考えながら、美味しいような美味しくないような量産型のイタリアンをつつくんだろうなということはわかりきっているのに、なぜかOKしてしまった。
相手の顔すらよく思い出せないので待ち合わせの時点でだいぶ苦痛だ。メッセンジャーのアイコンは基本的に自分の顔にしてほしい。だれだかわからなくなる。みんな1回や2回会っただけの人の顔を2週間後とかに思い出せるのだろうか。私は無理だ。1年付き合った人の顔ですらもう今はよく思い出せない。きっとあんまりよく見てなかったんだろうな。
今の私は心のどこを探しても、恋人がほしいなんて思っていないし、だったらなんでOKしたんだ、と自分でも思うけど、やっぱりなんていうか、保険というか、リハビリなんだろうな。情けなー。
現実世界の人にときめかなくなったら終わりっていうかもはや終わってるんだけど、少しでもそっちになびけたら、しんどいおたくから抜けられるんじゃないかーみたいな。抜けられないことなんて自分で一番わかってるのにねー!めんど!!めんどくさ!!
まあいっか。でもな。億劫すぎるな。死にそうだったらドタキャンしよう・・・
次の現場に接触が追加された。
あるかないかで聞かれればあるほうがマシ、ってレベルの一瞬の接触だけど、やっぱり目の前に立てるか立てないかでモチベは全然違うんだよなあ。
服どうしようとか。メイクどうしようとか。
そうやって悩んで買い物してるときが一番楽しいんだからそれをやらせてくれ。って感じ。
春先は気温が読めないのと新商品がどんどん出るので服が決めづらい…。次の休日は買い物にいこう。
あの人に会いに行って帰ってきてからずっと雨が降っていなかった。
晴れは時々しんどい。朝起きて雲ひとつなく晴れているとうっすら憂鬱になる。デスクの横の大きすぎる窓から見える青空は、会社でまた同じ1日を過ごす私をどこまでも脅迫してくる。毎朝空を見て、小さく諦めのため息をついて、パソコンの電源を入れる。
おたくをしてなかったら、何が楽しくて生きていたんだろう?